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月刊誌『財界さっぽろ』に掲載したコラムのご紹介です。
各種画像診断についてのコラムです。【全6回】







医療法人禎心会セントラルCIクリニック
院長 塚本江利子



第5回 PET検査[2]
 前回に引き続きPET(ペット・陽電子放射断層撮影装置)の話です。PETはがん診断の切り札のように宣伝され、PET検査をすればがんのことなら何でもわかるかのように誤解されている方も多いようです。しかし、そんな魔法のような検査はPET以外でもまだありません。

 PET検診が一般にはよく知られていますが、PETの一番の有効性はがんが疑われる方の診断やがんになってしまった方の転移や再発の発見にあります。従来はCTやMRI だけで行われてきたこれらの検査にPETが加わり、より正確で見逃しのない診断が可能になりました。

 現在、15の疾患に健康保険が適用されています。裏を返せば、この疾患以外は健康保険がきかないということになります。保険適用の病気でもいろいろな条件を満たしていなければ保険がききません。 [PET検査の保険適用範囲を表示]

 例えば、肺がんでは「他の検査、画像診断により肺がんの存在を疑うが、病理診断より確定診断が確定できない患者」に適用となっていますから、レントゲン写真で何か写っているということだけでは保険は適用になりません。「他の画像でがんらしい」「腫瘍マーカーなどでがんの可能性が高い」が、確定診断をつけられない患者さまに限り、保険適用となります。詳しいことは主治医の先生によくご相談してください。

 保険適用になっている疾患はPET検査の有効性が高いことが証明されていますが、保険がきかないがんでも他の検査でどうしてもわからないときなどは、PETが有効なケースがありますので、そのようなときも主治医の先生とよく相談なさってください。

 次回は『PET検診』の話です。

■財界さっぽろ20073月号に掲載


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