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月刊誌『財界さっぽろ』に掲載したコラムのご紹介です。
各種画像診断についてのコラムです。【全6回】







医療法人禎心会セントラルCIクリニック
院長 塚本江利子



第6回 PET検査[3]
 今回は『PETがん検診』の話です。がんなら何でもわかると言われてきたPET検診ですが、昨年3月、読売新聞が「PET検診に?」という記事を掲載し、受診者数は全国的に大幅に減りました。

 PET検診は本当に役に立たない検診なのでしょうか。私達の施設のがん検診で発見されたがんは受診者の2.3%。この数字は検診のがん発見率としては低い数字ではありません。PETが見つけることができたのはその3分の2程度で、残りの3分の1はCTやMRI、腫瘍マーカーなどで見つかりました。見つけられなかったがんもあったかわりにPETだけで見つかったがんもあり、CTやMRIで写っていてもPETで異常がなければがんと指摘できないケースもありました。つまり、一つの検査では見つけることができないがんもPETを含めたいくつかの検査を組み合わせることで、見つけることができた訳です。

 PETを用いたがん検診のガイドラインでは、PETだけでなく他の検査を組み合わせることを推奨していますが、私達の施設でもそうしています。従って、現在行われているPETがん検診は、新聞報道されたような多くの見逃しをすることはありません。どうしてもPET検診では発見しにくい胃がんについては、ほとんどのPET検診施設であらかじめ受診者にそのことを伝えています。

 PETがん検診の大きな特徴は苦痛なく多くのがんを見つけられる、その意味では多くの施設で素晴らしい成績をあげているのです。

 このようなPETがん検診の特徴を知った上で、他の検診とも比較して自分に合った検診を受けてください。


■財界さっぽろ2007年6月号に掲載


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