リハビリテーションとは、本来、「再び、人間らしい状態にする」という意味をもつ言葉です。病院で行っているリハビリテーションは、病気やけがによって、心身の機能に障害をもった人々が、再び家庭や社会で生活できることを目指すものです。
具体的には、脳卒中、骨折などによる麻痺,筋力低下、関節運動の制限、あるいは失語症といった障害のある人に対して、リハビリテーション医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、チームを組んで診療にあたります。
そして、リハビリテーション・チームは、手足の動きなどの機能の正常化を目指す治療だけでなく、義肢・装具、補助具の処方と装着指導、日常生活自立のための指導、家庭復帰・社会復帰のための社会資源活用への助言、心理的援助などの総合的なアプローチを行います。
リハビリテーション沿革
| 平成11年1月 |
理学療法(Ⅱ) 取得 |
| 平成11年3月 |
作業療法(Ⅱ) 取得 |
| 平成14年4月 |
言語療法(Ⅱ) 取得 |
| 平成15年5月 |
総合リハビリテーションA(理学療法(Ⅰ)、作業療法(Ⅰ)取得 |
| 平成16年7月 |
宗谷地域リハビリテーション広域支援センター事務局 開設
宗谷地域リハビリテーション広域支援センター協力病院 指定 |
| 平成17年7月 |
言語療法(Ⅰ) 取得 |
PT 理学療法科
理学療法(Physical Therapy:PT)とは、身体に障害のある方に対し、その基本的動作能力の回復を図るため、歩行訓練・関節可動域訓練などの運動療法、マッサージ・温熱療法などの物理的療法、義足や下肢・体幹装具などの義肢装具装着トレーニングなどをリハビリ室や病棟で行います。「起きる」「座る」「立つ」「歩く」などの日常動作を実用のものにするために、動作そのものを具体的に検討し、トレーニング方法を検討・実施します。また、対象者の身体機能だけで生活行為が出来ないのであれば、それを補うような補助器具(義足・装具・車椅子)や家屋や環境調整を検討する事も仕事に含まれています。そのために理学療法室には、マットスペース、各種訓練ベッドスペース、物理療法スペース、歩行訓練スペースがあります。
当院の理学療法室は約300㎡あり、理学療法士は5名常勤しています。
OT 作業療法科
当院の作業療法科では、4名の作業療法士が勤務しており、主に脳血管疾患や頭部外傷、脊髄疾患、パーキンソン病等の中枢性疾患によって障害をもった患者さまに対して作業療法を行っております。特徴として、宗谷地域では唯一の脳神経外科専門病院であるため、脳卒中や事故等によって急性発症された患者さまから、経過の長い慢性期の患者さま、また神経難病の患者さま等、幅広い疾患・年齢層の患者さまが作業療法の適応となります。作業療法とは、『身体又は精神に障害のある者、またそれが予測される者に対し、その主体的な生活の獲得を図るため、機能の回復、維持及び開発を促す作業活動を用いて、治療、指導及び援助を行うことをいう(社団法人日本作業療法士協会)』と定義されています。馴染みのない方にとっては分かりにくいかも知れませんが、実際に当院にて作業療法を行っている患者さま方は、理学療法を足のリハビリ、作業療法を手のリハビリ、言語聴覚療法を言葉のリハビリ、と言われているのをよく耳にします。
具体的には、手指や肩等の上肢の運動や高次脳機能(物事の認知や行為・思考能力)に障害をきたした患者さまに対して、機能訓練や日常生活動作(食事・排泄・整容・更衣・入浴)に対する訓練、家事動作訓練等を行っております。
日本最北端で春夏秋冬寒さの厳しい地域ではありますが、温かい雰囲気の中で患者さま一人一人の日常がより良い生活になりますよう日々作業療法を実践していきます。
ST 言語療法科
病気や交通事故、発達上の問題でコミュニケーションになんらかの支障が出た方に対し、専門的なサービスを実施し自分らしい生活を再構築できるように一緒に考えていく職業です。
実際は、失語症と呼ばれる言葉を思い出せなかったり、言葉の意味が分からなくなってしまう病気のリハビリや、構音障害と呼ばれる唇や舌の麻痺により滑らかに話ができなくなってしまった方のリハビリをしています。
また、最近では飲み込みが難しくむせてしまう方に対してのリハビリも実施しています。当院では、病院にSTが2名、老健に1名、訪問に1名おり、個別での言語リハビリの強化を図っています。
広域支援センターとは?
広域支援センターとは、専門職や施設が都市部に集中し、地方では「ヒト」「モノ」などの資源が不足していることや、在宅ケアを担う関連職種の連携が十分ではない地域の現状を打破ることを目的としています。その内容として、障害を持った方や高齢の方が心身機能の低下による寝たきりを防止するため、自立の支援に携わるスタッフ、ボランティアや地域の方々の技術や知識等の普及向上を目指しています。
具体的な活動内容としては・・・
・リハビリテーションに関わるスタッフの知識や技術向上のための研修会の開催。
・介護サービス団体や事業所、NPO団体やボランティア団体などが行うリハビリテーションに関する勉強会や研修会等への講師の派遣
・地域住民のリハビリテーション相談機関への相談支援。
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