医療機関の皆様へ
検査依頼の流れ
診療情報提供書
検査をご依頼いただくには、主治医からの診療情報提供書が必要となります。
機器紹介
GE社製 Discovery IQ |
GE社製 Discovery MI |
装置の特徴 半導体PET/CT〔Discovery MI〕
当院で導入した最新のPET装置では半導体検出器を搭載しております。
TOF時間分解能や解像度が飛躍的に向上し、鮮明な画像をご提供いたします。
Advanced Motion Free PET
デバイスレスでの呼吸同期収集により、呼吸の影響を低減します。小病変が明瞭に描出でき、SUV体積計測も改善します
被ばく低減CT技術
ノイズの殆どない画像化を実現する革新のCT画像再構成法「ASiR-V」により、低線量化を実現します。
臨床画像
↑Discovery MIのPET画像 ↑従来のPET画像
PET検査の注意事項
1.注意点
・重度の閉所恐怖症の方
PET/CT装置はMRI装置よりは閉塞感はありませんが、重度の閉所恐怖症の方は安定剤の処方をご検討ください。
当院の実際の機器を見ていただくことも可能です。お問い合わせください。
・痛みが強い場合
PET/CT検査は最短でも15~20分ほどの検査時間がかかります。
患者様の全身状態を考慮の上、安静が保たれない場合は鎮痛剤の処方をご検討ください。
2.PETCT検査の健康保険適用
PET検査が保険適用になるには一定の条件を満たさなくてはいけません。
悪性腫瘍 悪性リンパ腫 (早期胃がんを除く) |
他の検査又は画像診断により病期診断又は転移若しくは再発の診断が確定できない患者に使用する※ |
---|---|
てんかん | 難治性部分てんかんで、外科切除が必要とされる患者に使用する |
心疾患 | 虚血性心疾患による心不全患者における心筋組織のバイアビリティ診断(他の検査で判断のつかない場合に限る) |
・心サルコイドーシスの診断(心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が陽性でサルコイドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図又は心エコー所見を認める場合に限る) ・心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる患者に使用する |
|
大型血管炎 | 高安動脈炎等の大型血管炎において、他の検査で病変の局在又は活動性の判断のつかない患者に使用する |
※悪性腫瘍の保険適用症例の選択基準
・病理組織学的に悪性腫瘍と確認されている患者であること
・病理診断により確定診断が得られない場合には、臨床病歴、身体所見、PET あるいはPET/CT 以外の画像診断所見、腫瘍マーカー、臨床的経過観察などから、臨床的に高い蓋然性をもって悪性腫瘍と診断される患者であること。
・悪性リンパ腫の治療 効果判定のためPET/CT検査は、転移・再発の診断の目的に該当します。
・PET/CT検査と同月にガリウムシンチ検査を行っている場合は保険適用にはなりません。
・短期間での頻回なPET/CT検査は明確な検査理由がないと保険適用にはなりません。
注意
PET/CT検査は、画像等で腫瘍を確認されていない腫瘍マーカー高値、不明熱、体重減少等での原発不明癌や悪性腫瘍疑い、早期胃癌での診断目的の検査は適用になりません。
また、悪性リンパ腫以外の悪性腫瘍の治療効果判定や経過観察も保険適応外です。
保険適用にならない場合は、自由診療となります。
保険が適用されない具体例
例1 診療情報提供書 「●●癌うたがいのPET/CT検査依頼」
→ 貴院のレセプト病名が疑いでは保険適用にはなりません |
例2「この数年間、悪性腫瘍に対する治療や検査が行われていない中での経過観察目的でのPET/CT検査依頼」
→ 経過観察や患者様希望による検査は保険適用になりません |
3.検査前処置
〇絶食(食事制限)
・検査時間の6時間前に食事を終えてください。その後、お水以外の飲食は禁止です。
心サルコイドーシスのPET/CT検査の場合、さらに厳しい食事制限が必要です。
・持続点滴内にブドウ糖が含まれる場合は、検査時間の6時間前に投与中止してください。
〇薬の服用について
内服して問題ありませんが、シロップやトローチなど糖分が含まれている薬はお控えください。
糖尿薬→・朝食を食べる場合は飲んでください。
・朝食を食べない場合は飲まないでください。
〇運動
検査前日・当日に激しい運動をされるとFDG(PET製剤)が筋肉に集まり、がんとの判別が困難となる可能性がありますので、激しい運動は避けてください。
4.心サルコイドーシスのPET/CT検査
心サルコイドーシスの診断は組織診や臨床診断からなる診断基準で規定されてはいるものの、実際は困難な場合が少なくないとされておりますが、PET検査では活動性の病変を画像診断できます。
サルコイドーシスは全身疾患であるため、心臓と全身を検査します。
【前処置】
特別な食事制限が必要ですFDGは心臓への生理的集積があるため、それをおさえるために検査前夜の食事で炭水化物の摂取制限が必要です。
5g以下の炭水化物摂取制限で18時間以上の絶食とします。
詳しい食事例は こちら をご覧ください
【参考画像】
心筋血流シンチ画像があればお持ちください画像診断時に、心筋血流シンチ画像があると部位の同定と診断精度の向上に役立ちますので、心筋血流シンチ画像があればお持ちください。
【予約】
電話予約時に心サルコイドーシスの検査であることをはっきりとお知らせください通常PET/CT検査と前処置が異なるため、当日に心サルコイドーシスの検査と判明した場合、食事の内容によっては検査ができないこともあります。
5.造影PET/CT検査
PET/CT検査と造影CT検査を同時に行うことが可能です。
一度に検査することによって、造影CT画像とPET画像とのFUSIONも可能になります。
依頼していただく際は、造影CT検査の注意事項もご確認ください。
PET/CT検査Q&A
保険適用にならなくてもPET/CT検査がしたいのですが…
不明熱の原因検索目的、原因不明の体重減少など保険適用外(自費)で検査も承っております。 |
透析中の患者様はPET検査を受けられますか?
PET検査は可能です。透析日に関係なく検査できます。 |
ICDやペースメーカーの方のPET検査は可能ですか?
検査可能です。来院時、ペースメーカー手帳・ICD手帳を持参してください。 |
コロナワクチンやインフルエンザワクチンを受けたがPET/CT検査に問題はないですか?
検査は可能ですが、いくつか注意が必要です。 左腋窩にリンパ節に強い集積(SUVmax 7.2) |
予約連絡先
お電話の場合 |
FAXの場合 |