2022年度 札幌禎心会病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 42 86 125 227 460 739 1300 1098 481
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

2022年度の年齢階級別の退院患者数は、0歳から19歳までが約50名前後で全体の1.00%、20歳から59歳までが898名で19.67%、60歳以上が3618名で全体の79.27%を占める結果となりました。特に、70歳から89歳までの間で2398名となり、全体の約半数にあたる52.54%をこの年齢層が占める結果となりました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 167 19.02 15.97 26.35 71.01
010030xx9900xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 122 3.74 7.46 0.00 61.60
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 120 26.66 19.58 61.67 69.93
010030xx01x0xx 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 103 20.00 14.89 1.94 63.92
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 103 18.11 16.01 28.16 72.29
脳神経外科は、脳や神経、脊椎の病気を主に扱う診療科です。

2022年度は、例年通り脳梗塞の患者さんが一番多く、次いで未破裂脳動脈瘤の術前検査や術後の検査で入院した人が多くなりました。また、非外傷性の頭蓋内血腫で入院された患者さんが多い結果となりました。次点では未破裂脳動脈瘤の手術で入院された方が多くなりました。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 63 20.9 17.54 11.11 85.75
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 54 2.06 3.22 0.00 72.59
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 42 2.05 3.04 0.00 74.86
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 34 3.26 4.26 0.00 70.50
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 24 26.00 21.11 33.33 82.04
循環器内科は、心臓や血管、血圧などの病気を主に扱う診療科です。

2022年度は、心不全(手術なし)の患者さんが一番多くなり、次いで狭心症が多い結果となりました。手術や処置などの医療行為の有無でDPCコード分類が変わる為、「狭心症、慢性虚血性心疾患」が件数としては一番多い患者さん群となります。また、誤嚥性肺炎も今期に関しては多い結果となりました。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 77 49.44 26.42 53.25 85.91
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 35 4.86 4.86 0.00 58.09
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 19 20.79 20.09 36.84 80.37
070200xxxxxx0x 手関節症(変形性を含む。) 定義副傷病なし 10 5.30 6.90 0.00 69.70
整形外科は、主に骨や関節などの骨格系やそれらを取り囲む筋肉やその神経系からなる「運動器」の機能的改善を主に取り扱う診療科です。

2022年度も、股関節や大腿骨骨折で入院した患者さんが最も多い結果となりました。次いで前腕、胸腰椎の骨折と続き、ほぼ例年通りの結果となりました。次いで、手関節症に関する入院が多い結果となっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 46 7.57 8.94 0.00 79.52
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 23 2.96 2.64 0.00 72.09
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 23 8.26 7.63 4.35 70.96
100380xxxxxxxx 体液量減少症 21 11.00 11.15 28.57 76.52
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 5.35 11.43 0.00 67.53
消化器内科は、食道から始まり、胃、小腸、大腸へと続き、更には肝臓、膵臓、胆嚢など、内科の中でも特に「臓器」に特化し、幅広い領域の病気を扱う診療科です。

2022年度は、胆管結石や胆管炎で入院される患者さんが多く、次点で小腸大腸の内視鏡を用いたポリープの切除(粘膜切除術)をした患者さんが多い結果となり、以降は憩室性疾患、体液量減少症、肝硬変の患者さんとなりました。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 41 5.00 4.59 0.00 70.61
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 20 18.40 15.40 0.00 74.05
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 13 7.23 6.07 0.00 62.85
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 10 5.40 5.32 0.00 57.50
消化器外科は、食べ物を消化・吸収・排泄・代謝・貯留する臓器に病気が発生した時、治療を行う診療科です。

2022度も例年通り鼠経ヘルニア(脱腸)の手術目的で入院された患者が最も多い結果となりました。次いで、結腸の悪性腫瘍に関する入院となり、胆嚢疾患、虫垂炎と続きます。
頭頸科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 16.27 12.88 0.00 74.07
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 15 6.73 6.81 0.00 57.13
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 10 12.40 8.06 0.00 63.30
頭頸科は、主に頸部や口腔内、舌などにできた腫瘍や耳に関する治療を行う診療科です。

2022年度は、頭頸部の悪性腫瘍に対する手術目的で入院された方が多い結果となりました。次に、鼻や口腔、咽頭の腫瘍、甲状腺腫瘍と続きます。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 46 14.89 10.62 0.00 75.89
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 3.74 5.18 0.00 78.29
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - 15.00 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

心臓血管外科は、その名の通り心臓の血管をメインに、四肢の血管に対する病気を取り扱う診療科です。

2022年度は、非破裂性の大動脈瘤で入院された患者さんが最も多く、次いで、昨年まで一番多かった閉塞性動脈疾患という結果となりました。
脳神経外科(脊椎・脊髄末梢神経外科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 48 9.67 9.58 10.41 84.70
070370xx01xxxx 脊椎骨粗鬆症 経皮的椎体形成術 12 24.20 18.49 40.00 58.67
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術等 手術・処置等2 なし - - 11.87 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

足のしびれ感や痛み、麻痺や歩行障害を患う方に専門的な診断・治療を行うのが脊椎・脊髄末梢神経外科です。

2022年度は、内視鏡を用いた椎間板摘出術を目的とした入院が一番多く、次いで、骨粗鬆症に伴う経皮的椎体形成術を施術した患者さんが多い結果となりました。
放射線治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 12 12.92 20.28 25.00 72.17
110080xx99000x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 30.83 7.00 0.00 73.75
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 11 15.00 20.04 18.18 75.09
放射線治療科は、主に悪性腫瘍に対する放射線治療を行い、各診療科と連携する形で治療を行う事が多い診療科です。また、「放射線」とは性質の違う「陽子線」の照射に関連する治療も放射線治療科で担当しています。

2022年度は、例年とは違い、骨の悪性腫瘍に対する治療が最も多く、次いで、前立腺がん、肺がんに対する治療の患者さんが多い結果となりました。陽子線や放射線治療を用いた治療を行っているのが、この放射線治療科になります。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 29 2.97 5.98 0.00 39.24
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 19 5.58 8.07 0.00 70.47
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし - - 3.02 0.00 41.38
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

婦人科は検診やドックのみならず、腫瘍、子宮脱、尿漏れ、子宮内膜症など、幅広い婦人科領域の疾患を扱う診療科です。

2022年度は、子宮の良性腫瘍に伴う手術目的で入院した患者が最も多く、次いで生殖器脱の治療目的で入院された方が多い結果となりました。子宮の良性腫瘍に伴う手術においては、全国の平均在院日数より短期なのが特徴です。
ペインクリニック
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx99x0xx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 手術・処置等2なし 11 2 9.69 0.00 53.00
010111xxxxx0xx 遺伝性ニューロパチー 手術・処置等2なし - - 12.06 - -
070430xx97xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) その他の手術あり - - 8.05 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

ペインクリニックは、痛みのコントロールを主に治療目的とした診療科です。

2022年度も、椎間板のヘルニアが多く、次いで末梢神経が遺伝的に障害される遺伝性ニューロパチー、骨障害の治療数が多い結果となりました。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 12 12.08 9.99 0.00 66.42
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) - - 5.67 - -
070041xx97x01x 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病あり - - 16.44 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

乳腺外科は、その名の通り乳房に係る疾患を主に取り扱う診療科です。

2022年度は、乳房の悪性腫瘍に対する治療目的の入院が多い結果となりました。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - 13 - 1 8
大腸癌 - 14 33 21 14 13 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - 12 - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

当院では、主に、消化器内科、消化器外科、放射線治療科、頭頸科、乳腺外科が主に5大癌領域の治療を行っております。

例年通り、内視鏡検査における検査が多い大腸がんが多い結果となりました。がんの進行度合いを表すstageも、軽度のⅡからⅢ、Ⅳと進行されている方も多く見られました。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 40 20.95 83.38
重症 16 24.94 83.69
超重症 - - -
不明 - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

※下記該当各1点
 ① Age(年齢)男子70歳以上、女性75歳以上
 ② Dehydration(脱水)BUN21㎎/dL以上または脱水あり
 ③ RespirationSpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
 ④ Orientation(意識障害)意識障害あり
 ⑤ Pressure(収縮期血圧)収縮期血圧90mmHg以下

軽傷=0 中等症=1~2 重症=3 超重症=4~5 但しショック状態があれば1項目でも超重症とする。


今年度も中等症が一番多く、次いで、重度の患者が多くなりました。罹患患者としては、80代中盤と高齢の方が多い傾向となります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 688 23.18 76.35 36.48
その他 39 28.08 76.08 61.54
当院では、脳卒中センターを開設し、24時間365日体制で受け入れを行っています。そのため、急性期の発症患者が多いのが特徴です。また、状態が安定した後、慢性期の病院と連携する事も多く転院率も35%を超える結果となりました。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 122 2.61 36.57 18.85 64.00
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 87 0.37 11.32 14.94 79.59
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術 49 1.57 6.92 0.00 59.61
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 40 5.40 35.33 15.00 56.60
K6092 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈 30 7.20 17.73 16.67 75.40
脳神経外科では、例年通り、脳動脈瘤に対するクリッピング術が最も多く、次いで慢性硬膜下血腫に対する穿孔術の患者となりした。当院においては、脳動脈瘤に対するクリッピング術の年間症例数は全国でも屈指の術数です。また、近年では、侵襲が少ない血管内治療も件数が増えています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 23 0.96 1.04 0.00 69.35
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 22 1.00 1.95 0.00 66.00
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 13 1.23 9.92 15.38 70.69
循環器内科では、PCI(ステント留置術)が多く、「心臓」に関する手術が多い結果となりました。また、平均術前日数が少ない事から、緊急で手術を施行する症例も多くあることがわかります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 45 4.47 41.73 51.11 85.67
K0811 人工骨頭挿入術 32 6.72 42.19 37.50 83.81
K0462 骨折観血的手術 29 2.76 9.90 0.00 63.55
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 17 1.18 2.88 0.00 66.24
K0821 人工関節置換術 12 4.50 40.5 33.33 79.00
2022年度も、骨折に対する手術が一番多く、次いで人工骨頭挿入術が多い結果となりました。また、人工股関節置換術などのの関連する手術も多い結果となりました。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 51 1.80 4.94 1.96 64.80
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 28 2.18 13.71 3.57 77.57
K654 内視鏡的消化管止血術 21 0.33 7.71 14.29 74.43
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 17 0.76 2.12 0.00 73.00
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 15 1.20 5.67 0.00 67.07
2022年度は、新たな消化器内科に新たな診療体制を配備した結果、腹水を一度体外に取り出し有用性分を濃縮して体内に戻す胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART:かーと)が一番多くなり、次いで、内視鏡的胆道ステント留置術、内視鏡的消化管止血術という結果になった。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 23 1.04 2.39 0.00 67.74
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 20 2.85 15.10 0.00 73.90
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 18 0.94 3.78 0.00 74.28
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 15 1.47 4.87 0.00 65.40
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 10 0.70 3.70 0.00 57.50
消化器外科では、例年通り、鼠経ヘルニアが一番多い手術となり、次いで、内視鏡下で結腸悪性腫瘍切除術、ヘルニア手術、胆嚢摘出術と続きます。
頭頸科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4691 頸部郭清術 片側 14 1.86 12.57 0.00 74.64
K020 自家遊離複合組織移植術(顕微鏡下血管柄付きのもの) - - - - -
K3942 喉頭悪性腫瘍手術 全摘 - - - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

頭頚部外科では、頸部郭清術の手術が一番多い結果となりました。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 36 2.11 6.06 0.00 77.50
K5612ロ ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 35 3.69 14.29 0.00 76.49
K5612イ ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 15 6.20 22.53 13.33 77.27
心臓血管外科では、例年通り四肢の血管拡張術・血栓除去術が一番多く、次いで、腹部大動脈に対するステントグラフト内挿術が多い結果でした。
脳神経外科(脊椎・脊髄末梢神経外科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術(後方摘出術) 47 1.59 6.25 4.25 58.76
K142-4 経皮的椎体形成術 13 3.07 22.46 0.00 86.46
K142-5 内視鏡下椎弓形成術 12 1.75 15.08 0.00 65.50
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 10 3.30 12.60 10.00 71.70
脳神経外科(脊椎・脊髄末梢神経外科)では、内視鏡下での椎間板摘出術が最も多い結果となりました。また、脊椎変性疾患に対する切除・固定術や経皮的椎体形成術も多い結果となり、例年とほぼ変わらない順位となります。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8732 子宮鏡下子宮筋腫摘出術(その他) 28 1.00 0.96 0.00 39.64
K867 子宮頸部(腟部)切除術 - - - - -
K8232 尿失禁手術 その他のもの - - - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

婦人科では、昨年同様、内視鏡下で行う子宮筋腫の手術が一番多い結果となりました。
ペインクリニック
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1901 脊髄刺激装置植込術 脊髄刺激電極を留置した場合 14 0.36 8.07 0.00 65.71
K128 脊椎、骨盤内異物(挿入物)除去術 - - - - -
K190-2 脊髄刺激装置交換術 - - - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

ペインクリニックでは、慢性疼痛に対する脊髄刺激装置植込術の手術が一番多い結果となりました。これは、微弱な電流を流す事によって、痛みを緩和させる装置を体内に埋め込む手術となり、例年でも件数が多い症例となります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 18 0.47
異なる - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

残念ながら、術後に合併症(感染症など)を併発するケースがあり、今期は昨年度より減少はしましたが、18件の症例で発生した結果となりました。
更新履歴
2023/09/29
9回目(2022年度分) 実数字公表及び説明文掲載