2023年度 札幌禎心会病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 43 82 109 359 537 813 1589 1215 504
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

2023年度の年齢階級別の退院患者数は、0歳から19歳までが全体の1%未満であり、20歳から59歳までが1087名で20%程度、60歳以上が4121名で全体の79%を占める結果となりました。特に、70歳から89歳までの間で2804名となり、全体の約半数にあたる53%をこの年齢層が占める結果となりました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 重症度等発症前Rankin Scale 0、1又は2 162 16.30 15.70 22.84 70.36
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 140 10.64 9.88 15.71 77.27
010230xx99x30x てんかん 手術なし 手術・処置等2 - 3あり 定義副傷病なし 130 11.47 13.15 16.15 63.75
010030xx01x0xx 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 118 19.69 14.71 0.85 62.42
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 116 8.97 8.38 11.21 67.54
脳神経外科は、脳や神経、脊椎の病気を主に扱う診療科です。

2023年度も、例年通り脳梗塞の患者さんが一番多く、次いで頭部外傷などの頭蓋・頭蓋内損傷、そして未破裂脳動脈瘤の術前検査や術後の検査で入院した人が多い結果となりました。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 70 4.80 4.57 0.00 68.37
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 56 3.30 4.26 0.00 72.29
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 2あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 47 2.83 3.25 0.00 72.36
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 47 21.85 17.38 8.51 83.68
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 - 1あり 手術・処置等2なし 重症度等他の病院・診療所の病棟からの転院以外 45 2.73 3.05 0.00 72.60
循環器内科は、心臓や血管、血圧などの病気を主に扱う診療科です。

2023年度は、不整脈の患者さんが一番多くなり、次いで狭心症が多い結果となりました。手術や処置などの医療行為の有無でDPCコード分類が変わる為、「狭心症、慢性虚血性心疾患」が傷病名として合算した場合には、一番多い群となりました。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 61 39.87 25.50 57.38 84.41
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 36 5.42 4.76 0.00 64.83
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 24 4.54 4.49 0.00 75.29
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 13 6.54 9.53 0.00 59.23
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 12 8.58 4.04 0.00 43.83
整形外科は、主に骨や関節などの骨格系やそれらを取り囲む筋肉やその神経系からなる「運動器」の機能的改善を主に取り扱う診療科です。

2023年度も、股関節や大腿骨骨折で入院した患者さんが最も多い結果となりました。次いで前腕、胸腰椎の骨折と続き、ほぼ例年通りの結果となりました。次いで、椎間板病変、手関節症に関する入院が多い結果となっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 68 7.18 8.75 5.88 78.90
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 33 3.15 2.61 3.03 68.91
110050xx97x00x 後腹膜疾患 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 4.22 8.39 0.00 63.74
06007xxx9905xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 5あり 19 2.26 7.32 0.00 61.53
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 19 7.21 9.55 15.79 76.74
消化器内科は、食道から始まり、胃、小腸、大腸へと続き、更には肝臓、膵臓、胆嚢など、内科の中でも特に「臓器」に特化し、幅広い領域の病気を扱う診療科です。

2023年度も、胆管結石や胆管炎で入院される患者さんが多く、次点で小腸大腸の内視鏡を用いたポリープの切除(粘膜切除術)をした患者さんが多い結果となり、以降は後腹膜疾患、膵臓や脾臓の腫瘍と続きます。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 49 4.71 4.55 2.04 71.18
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 31 17.45 15.12 3.23 71.84
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 15 6.47 5.98 0.00 56.67
消化器外科は、食べ物を消化・吸収・排泄・代謝・貯留する臓器に病気が発生した時、治療を行う診療科です。

2023度も例年通り鼠経ヘルニア(脱腸)の手術目的で入院された患者が最も多い結果となりました。次いで、結腸の悪性腫瘍、胆嚢疾患という結果となりました。
頭頸科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 23 19.39 12.84 0.00 67.43
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 21 9.05 6.74 0.00 60.81
03001xxx01x0xx 頭頸部悪性腫瘍 鏡視下咽頭悪性腫瘍手術(軟口蓋悪性腫瘍手術を含む。)等 手術・処置等2なし 14 22.14 11.20 0.00 65.57
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1なし 13 11.38 7.94 0.00 58.62
03001xxx0211xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1あり 手術・処置等2 - 1あり 12 46.75 39.54 0.00 69.83
頭頸科は、主に頸部や口腔内、舌などにできた腫瘍や耳に関する治療を行う診療科です。

2023年度は、頭頸部の悪性腫瘍に対する手術目的で入院された方が多い結果となりました。次に、鼻や口腔、頭頸部悪性腫瘍、甲状腺の悪性腫瘍と続きます。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり 13 18.92 21.52 23.08 76.77
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 - - 2.61 - -
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 - 1あり - - 14.7 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

心臓血管外科は、その名の通り心臓の血管をメインに、四肢の血管に対する病気を取り扱う診療科です。

2023年度は、心臓の弁膜症に対する治療を行った患者さんが最も多く、次いで、静脈・リンパ節の疾患、大動脈瘤という結果となりました。
脳神経外科(脊椎・脊髄末梢神経外科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 56 9.92 9.53 0.03 60.98
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術等 手術・処置等2 なし 32 21.65 11.53 0.03 70.31
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術処置等1なし - - 19.32 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

足のしびれ感や痛み、麻痺や歩行障害を患う方に専門的な診断・治療を行うのが脊椎・脊髄末梢神経外科です。

2023年度も、内視鏡を用いた椎間板摘出術を目的とした入院が一番多く、次いで、脊柱管狭窄症の患者さんが多い結果となりました。
放射線治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 2あり 12 11.50 19.11 33.33 76.83
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 12 11.08 20.05 66.67 73.50
110080xx99000x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 30.90 6.65 0.00 71.30
放射線治療科は、主に悪性腫瘍に対する放射線治療を行い、各診療科と連携する形で治療を行う事が多い診療科です。また、「放射線」とは性質の違う「陽子線」の照射に関連する治療も放射線治療科で担当しています。

2023年度は、肺の悪性腫瘍に対する治療が最も多く、次いで、骨の悪性腫瘍、そして前立腺がんの患者さんが多い結果となりました。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 17 2.94 5.93 0.00 44.76
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 16 5.63 7.89 0.00 76.88
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし - - 2.96 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

婦人科は検診やドックのみならず、腫瘍、子宮脱、尿漏れ、子宮内膜症など、幅広い婦人科領域の疾患を扱う診療科です。

2023年度は、子宮の良性腫瘍に伴う手術目的で入院した患者が最も多く、次いで生殖器脱の治療目的で入院された方が多い結果となりました。
ペインクリニック
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx99x0xx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 手術・処置等2なし 11 2.45 9.82 9.09 62.45
010120xx99xxxx 特発性(単)ニューロパチー 手術なし - - 6.07 - -
070430xx97xxxx 神経異栄養症、骨成長障害、骨障害(その他) その他の手術あり - - 8.66 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

ペインクリニックは、痛みのコントロールを主に治療目的とした診療科です。

2023年度も例年通り、椎間板のヘルニアが多く、次いで末梢神経が遺伝的に障害されるニューロパチーが多い結果となりました。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1なし 11 15.82 9.88 0.00 68.55
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) - - 5.64 - -
090010xx99x80x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 - 8あり 定義副傷病なし - - 3.55 - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

乳腺外科は、その名の通り乳房に係る疾患を主に取り扱う診療科です。

2023年度は、乳房の悪性腫瘍に対する治療目的の入院が多い結果となりました。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - 29 - - 21 23 1 8
大腸癌 13 15 22 36 18 50 1 8
乳癌 18 19 - - - - 1 8
肺癌 - - - 11 - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

当院では、主に、消化器内科、消化器外科、放射線治療科、頭頸科、乳腺外科が5大癌領域の治療を行っております。

例年通り、内視鏡による検査の結果、大腸がんが発見される症例が最も多い結果となりました。がんの進行度合いを表すstageは、ⅢからⅣの症例が多い結果となりました。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 52 19.13 80.19
重症 22 25.45 85.27
超重症 12 29.08 87.92
不明 - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

※下記該当各1点
 ① Age(年齢)男子70歳以上、女性75歳以上
 ② Dehydration(脱水)BUN21㎎/dL以上または脱水あり
 ③ RespirationSpO2<=90%(PaO2 60Torr以下)
 ④ Orientation(意識障害)意識障害あり
 ⑤ Pressure(収縮期血圧)収縮期血圧90mmHg以下

軽傷=0 中等症=1~2 重症=3 超重症=4~5 但しショック状態があれば1項目でも超重症とする。


例年通り、中等症が一番多く、次いで、重度の患者が多くなりました。平均年齢としては、80代以上の方が罹患されるケースが多い結果となりました。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 707 22.42 76.37 42.72
その他 28 22.11 76.50 39.29
当院では、脳卒中センターを開設し、24時間365日体制で受け入れを行っています。そのため、発症後、3日以内の患者が多いのが特徴です。また、状態が安定した後、慢性期の病院等と連携する事も多く転院率も40%を超える結果となりました。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 130 2.35 20.92 10.00 62.55
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 103 1.38 14.69 24.27 78.41
K178-4 経皮的脳血栓回収術 40 0.38 25.60 67.50 78.97
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 39 6.38 40.13 15.38 62.72
K6092 動脈血栓内膜摘出術 30 8.73 20.63 26.66 76.36
脳神経外科では、例年通り、脳動脈瘤に対するクリッピング術が最も多く、次いで慢性硬膜下血腫に対する穿孔術の患者となりした。当院においては、脳動脈瘤に対するクリッピング術の年間症例数は全国でも屈指の術数です。また、近年では、侵襲が少ない血管内治療も件数が増えています。他、腫瘍や内膜摘出術と続く結果となりました。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 63 1.56 2.71 0.00 69.21
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 41 2.24 2.27 2.44 74.02
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 23 1.30 4.43 4.35 73.96
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 10 2.40 7.70 10.00 77.70
循環器内科では、経皮的カテーテル心筋焼灼術が最も多く、次いで経皮的冠動脈ステント留置術が多い結果となりました。平均術前日数がどの症例も少ない事から、緊急性が高い状態で施行した症例が多い事もわかります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 43 3.47 37.58 51.16 82.88
K0462 骨折観血的手術 32 1.22 3.88 0.00 67.94
K093 手根管開放手術 24 0.83 2.71 0.00 75.29
K0811 人工骨頭挿入術 19 2.53 30.21 63.16 85.11
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 14 1.00 2.43 0.00 60.50
2023年度も、骨折に対する手術が一番多く、次いで手根管開放手術が多い結果となりました。また、人工骨頭挿入術や骨内異物(挿入物を含む。)などのの関連する手術も多い結果となりました。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 48 0.50 7.04 2.08 80.75
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 43 1.07 4.19 0.00 62.74
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 27 0.89 1.26 3.70 69.59
K735-4 下部消化管ステント留置術 17 0.65 6.00 0.00 69.76
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置 17 2.29 9.47 5.88 72.18
消化器内科においては内視鏡的胆道ステント留置術が一番多い術式となり、次いで、腹水を一度体外に取り出し有用性分を濃縮して体内に戻す胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART:かーと)が多い結果となりました。次いで、内視鏡的大腸ポリープ、下部消化管ステント留置術、抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置という結果になりました。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 33 2.64 15.09 3.03 72.58
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 27 1.11 3.33 3.70 73.26
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 22 1.00 1.82 0.00 68.64
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 19 1.05 4.26 0.00 59.95
消化器外科では、例年通り、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術が一番多い手術となり、次いで、ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術と続く結果となりました。
頭頸科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 10 1.20 7.30 0.00 54.30
K020 自家遊離複合組織移植術(顕微鏡下血管柄付きのもの) - - - - -
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの) - - - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

頭頚部外科では、耳下腺腫瘍摘出術の手術が一番多い結果となりました。
脳神経外科(脊椎・脊髄末梢神経外科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K134-22 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 55 1.98 7.89 3.63 60.83
K142-5 内視鏡下椎弓形成術 34 2.50 19.02 0.00 70.38
K142-6 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) - - - - -
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8732 子宮鏡下子宮筋腫摘出術(その他) 17 0.94 1.00 0.00 44.76
K8651 子宮脱手術 腟壁形成手術及び子宮位置矯正術 12 1.00 3.08 0.00 76
K867 子宮頸部(腟部)切除術 - - - - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

婦人科では、昨年同様、内視鏡下で行う子宮筋腫の手術が一番多い結果となりました。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 14 0.35
異なる - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記

残念ながら、術後に合併症(感染症など)を併発するケースがあり、今期は昨年度より減少はしましたが、14件の症例で発生した結果となりました。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
565 550 97.35
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率としては97.35%であり、そのほとんどの患者に実施している事が判断できます。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
- - -
※集計上、患者数が10人に満たない場合「-」と表記
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
460 374 81.30
広域抗菌薬投与前の細菌培養検査実施率が81.3%については、投与開始翌日にASTが介入し細菌培養検査実施となるケースもあるためこのような実施率になっています。本来であれば100%が望ましいところなのでシステムの構築により改善したいと考えております。
更新履歴
2024/09/30
10回目(2023年度分) 実数字公表及び説明文掲載