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肝細胞がんの内科的治療

肝細胞がんの内科的治療はがんの大きさや個数、広がり具合、肝機能の状態により、適切な治療を選択していくことになります。状況によっては、これらの治療を組み合わせて行うこともあります。
肝細胞がんの原因としてB型慢性肝炎・肝硬変、C型慢性肝炎・肝硬変、アルコール性肝疾患などが挙げられます。肝細胞がんになる前に、これらの危険因子を除去することが重要です。
肝細胞がんを発症しても病状に応じた治療法を選択することが可能ですので、あきらめずに主治医、担当医に相談してみてください。

カテーテル治療

肝臓がんは主に肝動脈より栄養されていることから、カテーテル(細い管)を介して腫瘍に抗がん剤を注入し、場合によって栄養血管の塞栓を追加する治療です。
足の付け根の大腿動脈を、局所麻酔を行った上で穿刺、カテーテルを動脈内に挿入します。エックス線画像を見ながら目的とする腫瘍の栄養血管にカテーテルを運び、その血管から薬剤を注入します。
治療時間は通常2~3時間程度です。治療後に腹痛や発熱が生じることがあるため、痛み止めの注射や坐薬で対応します。発熱に対しては坐薬や注射、抗生物質を投与して対処します。腫瘍の大きさや栄養血管の状態にもよりますが、7~8割の腫瘍の壊死効果が得られます。
主な合併症としては、肝機能障害や腎機能障害、穿刺部位の出血や血腫形成、造影剤による発疹やかゆみ、嘔気、塞栓した腫瘍に感染を起こし肝膿瘍の形成などが挙げられます。
治療に伴う合併症が生じる可能性があるため入院治療が必要です。治療から退院までは順調に経過すれば平均10日~14日程度です。合併症の程度によっては入院期間が延びる可能性があります。
肝細胞がんは治療した部位以外に、他の肝臓の領域に再発しやすいがんであるため、治療後も定期的な画像検査(CT、MRI、腹部エコーなど)が必要となります。再発時は腫瘍の大きさや個数により、カテーテル治療を繰り返したり、ラジオ波治療を行い、腫瘍の消失を目指します。ただ難治性の腹水や黄疸、再発性の肝性脳症などで肝臓の働きが極端に悪くなった場合は治療が困難となることが多くあります。

ラジオ波焼灼術

肝腫瘍に熱を加え、腫瘍を死滅させることを目的に行います。
超音波で肝臓の腫瘍を確認しながら皮膚に局所麻酔を行った上で、熱を加える金属製の針を進めていきます。針を進めていく際、呼吸を調節していただく場合があるため、通常全身麻酔ではなく、局所麻酔下の意識がある状態で行います。針が腫瘍に到達した後、腫瘍細胞を死滅させるべく、針先に熱(50度から100度)を加えていきます。一般的な適応は腫瘍の大きさ3cm以下、個数3個以内です。
腫瘍が大きくなると焼け残りが起きる可能性が高くなり、4個以上の腫瘍を治療すると、それだけ針を刺す回数が増えるため、出血やがん細胞の播種などといった合併症が起きる危険性が高くなるためです。
針を刺して熱を加えている時間はおおよそ10分~15分程度です。針が刺さっている間は呼吸を少なめにしていただきます。熱を加える回数は腫瘍の大きさや形で異なります。
熱を加えていくと、徐々に圧迫感や痛みが生じることがありますので、適宜、鎮静剤や痛み止めを使いながら治療を行っていきます。
皮膚の傷はほんの数ミリ程度です。開腹手術に比べ、お腹の傷も小さく全身麻酔も必要ありません。

ラジオ波焼灼術の合併症

出血

針を刺した皮膚から大量に出血することはほとんどありません。出血は肝臓の表面の針穴から起こるため、出血が持続すると腹痛や血液検査で貧血が起こります。出血が続く場合には輸血や止血のため手術や血管造影が必要となることがあります。

肝機能障害

治療後数日は治療に伴い肝機能異常が出現しますが、多くの場合は一時的で、通常7日程度で元に戻ります。もともと肝機能が悪い場合は治療後に肝機能がさらに悪化し、肝不全に陥る危険性があります。

肝膿瘍

治療した部位で細菌が繁殖し肝臓に膿瘍(うみ)がたまることが、まれにあります。抗生剤で改善しない場合は針を刺して溜まっているうみを除去することが必要となることがあります。

気胸・血胸

針を刺す部分が肺に近い場合は肺に穴があき気胸となることがあります。肺の周りの胸腔という場所に出血を起こすと血胸という状態になります。これらは程度に応じ、チューブを胸腔に挿入して肺を膨らませたり、溜まっている血液を体外に排出したりすることがあります。

化学療法

肝臓内に多発性にがんが生じた場合、カテーテル治療で制御困難な場合、肺やリンパ節など肝臓以外の臓器に肝臓がんが転移している場合など局所治療が困難な場合は抗がん剤治療が選択肢となります。
現在、治療効果が認められているのはネクサバール®(ソラフェニブ)という内服の抗がん剤のみです。適応は肝機能が保たれている症例で、腹水や著しい黄疸など肝臓の機能が低下している場合は服用により肝機能がさらに悪化することがあり、服用が難しくなります。服用を開始すると可能な限り継続を目指します。
主な副作用は手足症候群(手足の皮膚がただれて痛みを伴う)や下痢、高血圧、さ声(かれ声やしわがれ声)などがあります。副作用の程度を観察しながら、適宜薬を減量しつつ、長期投与を目指すことになります。
ネクサバール®は肝細胞がんを消失させるというよりは、がんの進行を抑制する効果が主体です。定期的に画像検査を行いますが、縮小していないからといって落胆する必要はありません。がんの増殖を抑えながら日常生活を送っていただくことになります。
日常生活での注意点は皮膚症状です。特に入浴後や手洗い後などに、手足に保湿剤を塗布し、皮膚の保護に努めていただきます。何か異変が生じた場合はできるだけ早く来院し、主治医と相談することをお勧めします。

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