院長あいさつ

1999年1月11日に、稚内禎心会病院は開院しました。地域の方々から「医療や介護が必要になり地域を離れなければならない」「札幌までの通院は大変だ」という声を多く聞きました。

私は、稚内でも脳神経外科の専門医療を行うと同時に、リハビリテーションで地域の役に立てる体制作りと老健などの介護施設が必要だと考えました。

その思いを、「急性期から慢性期まで一貫した医療介護サービスを、患者・利用者様を中心にして、地域に密着して行うこと」という言葉にまとめ、設立の理念といたしました。

少し時間はかかりましたが、病院、老健、在宅部門と当初予定したサービスをそろえることができました。
現在、病院は、宗谷地域で唯一の脳神経外科施設となっております。

北海道は広く、市外の脳神経外科施設は、名寄で173km、留萌で187kmも離れています（旭川は246km、札幌は339kmです）。特に脳神経外科診療は、時間との勝負になることが多く、稚内に24時間いつでもかかれる専門病院は絶対必要です。しかし当院だけで救急医療は行えず、市立稚内病院など地域の医療機関と協力し、脳神経外科の急性期医療を担っております。

これからも、各部門が連携して医療・介護サービスを行い、地域の人たちから「稚内禎心会病院があって良かった」と言われる施設になるよう、職員一同努力してまいります。