臨床検査科

各部科について

部門紹介

臨床検査科は、病気の発見や診断、治療、効果の判定に必要な検査データを、迅速かつ正確に提供するため、様々な機器を用い検査を行う部門です。臨床検査には血液や尿・喀痰・便などを検査する「検体検査」と、患者さんに直接機械を付けたり、当てたりして身体の状態を波形や画像へ情報化する「生理機能検査」の大きく2 つに分かれます。当科では他部門とも連携を取りながらより信頼できる検査結果を提供し、宗谷管内唯一の脳神経外科病院として地域社会の繁栄に貢献出来るよう努めております。

臨床検査科
科長 西條 和則

検体検査

採血

当院では主に臨床検査技師が採血室にて採血を行います。
採血では検査項目によって異なる採血管を使用しています。

血液検査

患者さんから採取した血液に含まれる様々な成分を検査します。
代表的な物として、血糖値・肝機能・赤血球や白血球などの血球成分・コレステロール・中性脂肪などの検査項目があります。

尿検査

患者さんに採取していただいた尿に含まれる様々な成分を検査します。
代表的な物として、尿蛋白・尿糖・尿潜血(尿に血が混じっていないか)などの検査項目があります。

生理機能検査

脳波検査

この検査は、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍・てんかんなどの病気により、脳の働き具合に異常がないか検査します。
頭に小さく丸い電極と言われる物を20個程度貼り付け、ベッドに横になり目を閉じた状態で検査します。
検査時間は約30分程度です。

心電図検査

この検査は、胸や手足に電極を取り付け、不整脈や心臓の動きに異常がないか調べます。

  • 安静時心電図:安静にしている状態で心電図を記録します。
  • 運動負荷心電図:階段を昇り降りして心臓に少し負担をかけ、心電図に変化が生じないか調べます。
  • ホルター心電図:約24時間、携帯型の心電計を装着した状態で普段通り生活して頂き、1日間の生活の中で心電図に異常な変化が生じていないか調べる検査です。

超音波検査

この検査は、体に機械を当てて、直接体の中を見る検査です。
超音波はX線とは違い被爆の心配がなく、人体に無害なので繰り返しの検査が行えます。

  • 心エコー:心臓の動いてる様子や大きさ、形、血液の流れなどを調べます(心筋梗塞・弁膜症・心肥大など)。
  • 腹部エコー:お腹の中に出来物が出来ていないかなどを調べます(腫瘍・胆石・胃潰瘍など)。
  • 血管エコー:体の中を走る種々の血管に異常がないか調べます(動脈瘤・動脈硬化・静脈瘤など)。

その他

耳の聞こえを調べる「聴力検査」や、目の中にある血管や網膜の状態を調べる「眼底撮影検査」、肺や呼吸の状態を調べる「呼吸機能検査(肺活量検査)」などがあります。