医療機関の皆様へ

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FOR MEDICAL INSTITUTIONS

検査依頼の流れ

  • 01

    検査予約 TEL:011-623-1131

    • 検査の種類(MRI・CT・PET/CT)
    • 撮影部位
    • 造影の有無(造影の場合は血清クレアチニンの値・喘息の既往)
      ※当院でクレアチニン採血可能です
    • 患者さま氏名、生年月日、ご連絡先
  • 02

    診療情報提供書をFAXし、予約完了
    FAX:011-623-1132

    患者さまに診療情報提供書 複写3枚目【検査予約票】をお渡しください。

  • 03

    検査当日来院

    • MRI・CT
      予約時間の30分前来院
      (クレアチニン採血の指示がある方は1時間前)
    • PET/CT
      予約時間の40分前来院
  • 04

    検査施行 > 読影

  • 05

    検査結果送付

    約1週間後までに検査結果到着
    送料は当院が負担いたします。

診療情報提供書

診療情報提供書(MRI検査依頼書)

診療情報提供書(CT検査依頼書)

診療情報提供書(PET/CT検査依頼書)

画像参照方法

CT検査 CT EXAMINATION

機器紹介

GE社製 Revolution EVO(64列CT)

装置の特徴

ASiR-V

ASiR-VとはGE社独自の次世代画像再構成技術です。
同じ放射線量で撮影した場合、通常のFBP法と比較して画像ノイズを大幅に低減できます。
これにより低線量でも十分な診断画像を得ることができ放射線量低減が可能になります。

Smart MAR

CT画像はX線を用いてデータを得るため、同一スライス内に金属がある場合に画像に欠損が生じます。(画像:左)
撮影後の(アーチファクトを含んだ)データをSmart MARという特殊な技術で再構成することで、アーチファクトの影響を軽減させた画像を得ることができます。(画像:右)

CT検査の注意事項

1.禁忌【CT検査】

  • 妊娠中、または妊娠の可能性のある方
  • メドトロニック社製の一部のペースメーカーをつけている方
     →CT検査できない場合があります。詳しくは当院までお問い合わせください。

2.下記の方は予約時にお知らせください

  • ペースメーカー、植込み型除細動器・MRI対応神経刺激装置を装着の方
     →検査可能です。来院時、ペースメーカー手帳・ICD手帳を持参してください。
  • (造影検査の場合) 授乳中の方
  • (造影検査の場合) ビグアナイド 系の糖尿病薬を服用している方
  • 検査前5日以内にバリウム検査を受けられた方
     バリウムが腸管に残っていると腹部や腰椎CT画像が不明瞭になります。

↑バリウムが腸管に残っている腹部CT画像
バリウムによるアーチファクトが発生し、腹部の評価が難しい

3.前処置【CT検査】

当院では、CT検査の前処置は特にありませんので検査前の食事や飲水、服薬に制限はありません。
ただし、大腸CT検査については前処置が必要です。

4.小児のCT検査(未就学児~中学生)

小児の方は単純CT検査のみ受け付けております。
検査中5分ほど動かないようできるかご確認ください。
薬物による鎮静下での検査は行っておりません。

5.造影CT検査

≪要確認事項≫

  • 腎機能は悪くないですか?血清クレアチニン値の確認
    腎機能が低下している方にヨード造影剤を使用すると腎機能が悪化する恐れがあるため、造影検査時には血清クレアチニン値をご確認ください。
    → 検査日より3カ月以内の値を依頼書にご記入ください。
    腎機能が通常より低下しており判断に迷う場合は、当院医師に造影を一任していただければ総合的に造影の可否を判断いたします。
    当院でも血清クレアチニン値の測定が可能です。その場合は電話予約時に採血のご依頼、診療情報提供書に記入していただき、患者様は検査時間の1時間前に来院していただきます。
  • ビグアナイド 系の糖尿病薬を服用していますか?
    ビグアナイド 系の糖尿病薬を内服している方にヨード造影剤を投与すると乳酸アシドーシスなど重篤な副作用を起こす恐れがあります。
    → ビグアナイド 系の糖尿病薬を内服している場合は検査前後の48時間は服用を中止するようお願いします。
    注意)造影CT検査のご依頼であっても、内服薬の確認ができない・内服が中止されていない方には、造影検査を見合わせる場合もございますので、ご了承ください。
  • 今までヨード造影剤で副作用が起こったことはありませんか?
    今までCTのヨード造影剤で副作用がおきたことがないか患者様にご確認ください。
    副作用の程度によっては、【単純検査】・【診断医に造影を一任】への変更やMRI検査への変更をご検討・ご相談ください。
  • 気管支喘息ではありませんか?
    気管支喘息の患者様は、造影剤の副作用がおこる確率が高くなると報告されています。
    造影一任にチェックしていただけると、当院医師が患者様の喘息の状態や検査目的などを総合的に判断し、造影剤を使用するかを決定いたします。
    ※成人の方で、完治している小児喘息や検査時におこっていない咳喘息は、通常通りに検査可能です。
  • 未成年(16~19歳)の造影検査ですか?
    造影検査の際には、当院の診察時に医師より造影剤に関する説明をおこない、患者様に承諾(署名)していただいています。
    未成年の方は、保護者の承諾・署名が必要になりますので、当日は保護者の方も検査にご同伴をお願いします。

6.大腸CT検査

肛門より二酸化炭素ガスを注入し大腸を拡張させている状態でCT撮影をします。
大腸がんの術後や癒着が強く大腸カメラが難しい方などの大腸検査に有用です。
事前に検査食や下剤のお渡し・説明がありますので、患者様に検査前に一度来院していただく必要があります。

MRI検査 MRI EXAMINATION

機器紹介

装置の特徴 〔GE 社製 SIGNA Architect 3.0T〕

MRエラストグラフィ検査

成人病が増加している現代、隠れ脂肪肝も増加していると言われています。
脂肪肝の約25%は肝線維化を起こすと言われており、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)を誘発する因子の一つとして注目されています。
低侵襲な検査で脂肪肝を見つける方法はCTやエコーによる検査が代表的ですが、肝線維化の程度までは分かりにくいと言われています。また脂肪含有率の定量評価を行うには肝生検など痛みや出血を伴う身体への負担が多い検査が主流でしたが、当クリニックでは、肝臓への脂肪の付き具合や硬さを調べる検査を、身体への負担なく受けていただけます。

MRI検査の注意事項

1.禁忌【MRI検査】

  • 心臓ペースメーカー/リード、リードレスペースメーカー(条件付きMRI対応機器でも不可)
  • 埋め込み型除細動器(条件付きMRI対応機器でも不可)
  • 人工内耳・中耳(条件付きMRI対応機器でも不可)
  • 磁石式人工肛門
  • 目などの決定臓器に金属が位置する強磁性体の破片
  • 皮膚拡張器(ティッシュ・エキスパンダーなど)

他の金属でご質問があればお問い合わせください

2.下記の方は予約時にお知らせください

  • 体内に金属がある場合(人工関節・ボルト・心臓ステント 等)
     注意)検査部位と体内金属が近い場合、画像に影響が出る場合があります
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方
  • (造影検査の場合)授乳中の方
  • 条件付きMRI対応の脳脊髄刺激電極
     注意)メーカーや検査部位によっては検査できない場合もございます
  • 極度の閉所恐怖症の方 こちらもご覧ください

3.MRI検査の前処置

  • 腹部の検査(胆嚢や膵臓)の場合
     食事の摂取により、胆嚢が萎縮してしまい、評価が困難になりますので検査前の食事制限が必要です。

     6時間前より絶食

検査前の飲み物はお茶・水は可能ですが、牛乳などの乳製品の摂取は控えてください

4.小児のMRI検査

小児の方は単純MRI検査のみ受け付けております。
検査内容によりますが20-30分間動かないようにできるかご確認ください。
薬物による鎮静下での検査は行っておりません。

5.刺青・アートメイクの方

一部の刺青・アートメイクの染料には金属の成分が含まれている場合があり、MRI検査をすると低温やけどをする恐れがあります。
当院での診察時に、医師より低温やけどの危険性についての説明を行い、承諾(署名)していただいた場合のみMRI検査を実施しております。

6.閉所恐怖症の方

MRI検査依頼時に、患者様が閉所恐怖症かどうか必ずご確認ください。
当院では検査時は緊急ブザーをお渡しし、検査中もこまめな声かけをおこなっております。
必要に応じてアイマスクを用意しております。
検査部位によってはMRI装置に足から入ることも可能で恐怖心を和らげることができます。
閉所恐怖症による不安が強い方は、検査前に服用する安定剤の処方もご検討ください。

7.造影MRI検査

≪要確認事項≫

  • 血清クレアチニン値をご確認ください
    重篤な腎障害のある患者さまにガドリニウム造影剤を使用すると腎性全身性繊維症の危険性があると報告されています。
    →検査日より3カ月以内の値を依頼書にご記入ください。
    eGFR30以下はガドリニウム造影剤は原則禁忌ですが、eGFR30以上でも腎機能が通常より低下しており判断に迷う場合は、当院医師に造影を一任していただければ総合的に造影の可否を判断いたします。
    当院でも血清クレアチニン値の測定が可能です。その場合は電話予約時に採血のご依頼、診療情報提供書に記入していただき、患者様は検査時間の1時間前に来院していただきます。
    ※ 透析患者様の造影MRI検査は禁忌です。
  • 今までMRI造影剤(ガドリニウム造影剤)で副作用が起こったことはありませんか?
    今までMRIのガドリニウム造影剤で副作用がおきたことがないか患者様にご確認ください。
    副作用の程度によっては、【単純検査】・【診断医に造影を一任】への変更をご検討・ご相談ください。
  • 気管支喘息ではありませんか?
    気管支喘息の患者様は、造影剤の副作用がおこる確率が高くなると報告されています。
    造影一任にチェックしていただけると、当院医師が患者様の喘息の状態や検査目的などを総合的に判断し、造影剤を使用するかを決定いたします。
    ※成人の方で、完治している小児喘息や検査時におこっていない咳喘息は、通常通りに検査可能です。
  • 未成年(16~19歳)の造影検査ですか?
    造影検査の際には、当院の診察時に医師より造影剤に関する説明をおこない、患者様に承諾(署名)していただいています。
    未成年の方は、保護者の承諾・署名が必要になりますので、当日は保護者の方も検査にご同伴をお願いします。

PET/CT検査 PET EXAMINATION

機器紹介

装置の特徴 半導体PET/CT〔Discovery MI〕

当院で導入した最新のPET装置では半導体検出器を搭載しております。
TOF時間分解能や解像度が飛躍的に向上し、鮮明な画像をご提供いたします。

Advanced Motion Free PET

デバイスレスでの呼吸同期収集により、呼吸の影響を低減します。小病変が明瞭に描出でき、SUV体積計測も改善します

被ばく低減CT技術

ノイズの殆どない画像化を実現する革新のCT画像再構成法「ASiR-V」により、低線量化を実現します。

PET検査の注意事項

1.注意点

  • 重度の閉所恐怖症の方
    PET/CT装置はMRI装置よりは閉塞感はありませんが、重度の閉所恐怖症の方は安定剤の処方をご検討ください。
    当院の実際の機器を見ていただくことも可能です。お問い合わせください。
  • 痛みが強い場合
    PET/CT検査は最短でも15~20分ほどの検査時間がかかります。
    患者様の全身状態を考慮の上、安静が保たれない場合は鎮痛剤の処方をご検討ください。

2.PET/CT検査の健康保険適用

PET検査が保険適用になるには一定の条件を満たさなくてはいけません。

悪性腫瘍
悪性リンパ腫
(早期胃がんを除く)
他の検査又は画像診断により病期診断又は転移若しくは再発の診断が確定できない患者に使用する※
てんかん 難治性部分てんかんで、外科切除が必要とされる患者に使用する
心疾患 虚血性心疾患による心不全患者における心筋組織のバイアビリティ診断(他の検査で判断のつかない場合に限る)
  • 心サルコイドーシスの診断(心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が陽性でサルコイドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図又は心エコー所見を認める場合に限る)
  • 心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる患者に使用する
大型血管炎 高安動脈炎等の大型血管炎において、他の検査で病変の局在又は活動性の判断のつかない患者に使用する

※悪性腫瘍の保険適用症例の選択基準

  • 病理組織学的に悪性腫瘍と確認されている患者であること
  • 病理診断により確定診断が得られない場合には、臨床病歴、身体所見、PET あるいはPET/CT 以外の画像診断所見、腫瘍マーカー、臨床的経過観察などから、臨床的に高い蓋然性をもって悪性腫瘍と診断される患者であること。
  • 悪性リンパ腫の治療 効果判定のためPET/CT検査は、転移・再発の診断の目的に該当します。
  • PET/CT検査と同月にガリウムシンチ検査を行っている場合は保険適用にはなりません。
  • 短期間での頻回なPET/CT検査は明確な検査理由がないと保険適用にはなりません。

注意

PET/CT検査は、画像等で腫瘍を確認されていない腫瘍マーカー高値、不明熱、体重減少等での原発不明癌や悪性腫瘍疑い、早期胃癌での診断目的の検査は適用になりません。
また、悪性リンパ腫以外の悪性腫瘍の治療効果判定や経過観察も保険適応外です。
保険適用にならない場合は、自由診療となります。

保険が適用されない具体例

例1 診療情報提供書 「●●癌うたがいのPET/CT検査依頼」

貴院のレセプト病名が疑いでは保険適用にはなりません
支払基金では検査実施した時点で疑いとなっていれば保険適用にはなりません。
病理検査で病名が確定していなくても臨床的に悪性腫瘍と診断していれば検査日までに悪性腫瘍病名をつけてください。

例2「この数年間、悪性腫瘍に対する治療や検査が行われていない中での経過観察目的でのPET/CT検査依頼」

経過観察や患者様希望による検査は保険適用になりません
いわゆる経過観察のため、又は患者様希望のため、他に検査をされず定期的に受けられている場合、再発の可能性が低い経過観察と判断され保険適用にはなりません。
再発を疑った理由を詳記してください。また、再発や転移を疑う根拠となった検査が必要です。
依頼書に3か月以内に行った検査名や診断内容を詳記してください。

3.検査前処置

〇絶食(食事制限)

  • 検査時間の6時間前に食事を終えてください。その後、お水以外の飲食は禁止です。
    心サルコイドーシスのPET/CT検査の場合、さらに厳しい食事制限が必要です。
  • 持続点滴内にブドウ糖が含まれる場合は、検査時間の6時間前に投与中止してください。

〇薬の服用について

内服して問題ありませんが、シロップやトローチなど糖分が含まれている薬はお控えください。
糖尿薬→・朝食を食べる場合は飲んでください。

  • 朝食を食べない場合は飲まないでください。

〇運動

検査前日・当日に激しい運動をされるとFDG(PET製剤)が筋肉に集まり、がんとの判別が困難となる可能性がありますので、激しい運動は避けてください。

4.心サルコイドーシスのPET/CT検査

心サルコイドーシスの診断は組織診や臨床診断からなる診断基準で規定されてはいるものの、実際は困難な場合が少なくないとされておりますが、PET検査では活動性の病変を画像診断できます。
サルコイドーシスは全身疾患であるため、心臓と全身を検査します。

【前処置】 特別な食事制限が必要です

FDGは心臓への生理的集積があるため、それをおさえるために検査前夜の食事で炭水化物の摂取制限が必要です。
5g以下の炭水化物摂取制限で18時間以上の絶食とします。
詳しい食事例は こちら をご覧ください

【参考画像】 心筋血流シンチ画像があればお持ちください

画像診断時に、心筋血流シンチ画像があると部位の同定と診断精度の向上に役立ちますので、心筋血流シンチ画像があればお持ちください。

【予約】 電話予約時に心サルコイドーシスの検査であることをはっきりとお知らせください

通常PET/CT検査と前処置が異なるため、当日に心サルコイドーシスの検査と判明した場合、食事の内容によっては検査ができないこともあります。

5.造影PET/CT検査

PET/CT検査と造影CT検査を同時に行うことが可能です。
一度に検査することによって、造影CT画像とPET画像とのFUSIONも可能になります。
依頼していただく際は、造影CT検査の注意事項もご確認ください。