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膵臓がんが腹膜に転移(腹膜播種)している場合、通常の全身化学療法だけでは効果が十分でないことがあります。
当院では、そのような患者さんを対象に、お腹の中(腹腔内)に直接抗がん剤(パクリタキセル)を投与する治療を行っています。
この治療は、現在お受けになっている標準的な全身化学療法を継続しながら、追加治療として併用するものです。
1.主治医の先生から診療情報提供書及び画像資料をご用意いただき、当院のセカンドオピニオン外来を受診
2.腹腔ポート(薬剤投与用の器具)を留置
3.腹腔内パクリタキセル投与(1〜2週に1回が目安)
4.副作用の有無を確認しながら継続(回数はご希望に応じて調整可能)
・腹腔内投与:1回あたり9万円(税別)
(薬剤費・処置費を含みます)
※腹腔ポートの留置は保険診療内で行います。
・腹部の張りや違和感
・注射部位の感染、発熱、腹膜炎(稀)
・腸閉塞(まれですが注意が必要)
・一方で、骨髄抑制・脱毛・抹消神経障害といった全身的な副作用は、非常に少ないとされています。
本治療は、現在の主治医による全身化学療法を妨げないように設計されています。
必ず、主治医の先生にこの治療についてお伝えいただき、ご理解を得たうえで進めていきます。
具体的には、以下のページをプリントして主治医の先生にお渡しいただき、内容をご確認いただいた上で、治療に同意いただきます。
同意いただけた場合には、現在の主治医に診療情報提供書をご作成いただき提出いただきます。
もし、主治医の先生のご理解が得られない場合には、当院で本治療を行うことはできませんので、あらかじめご了承ください。
腹腔内化学療法は、患者さんの病状・体力・ご希望を十分に考慮したうえで判断する必要があります。
ご興味のある方やご相談をご希望の方は、まずはセカンドオピニオン外来をご予約ください。