よくご覧になられているページ
当院の心臓血管センターでは、循環器内科医と心臓血管外科医が緊密な連携をしながら、患者さんにとって、より安全で効果的な治療を提供しています。また、同じ血管病として病変の多い脳卒中における脳神経外科医との連携も強化し、診療体制をより一層充実させています。
当院では、全身血管病の予防・診断から治療、治療後の経過観察を行っています。症例によっては、複数の血管病を有する場合もあり、診療科を越えて、一元的に取り組んでいます。また、血管内の治療のみでは完結しない病態もあり、外科治療では、患者さんの体への負担を少しでも少なくした治療(低侵襲治療)を心がけています。
治療法としては、経皮カテーテル血管形成術や胸部大動脈瘤(弓部大動脈瘤を含む)および胸腹部大動脈瘤、腹部大動脈瘤治療から末梢動脈閉塞症(腸骨動脈、浅大腿動脈)・血管外傷に対するステントグラフトを用いた低侵襲治療を積極的に行っています。個々の患者さんの病態に合わせて、侵襲度の軽減を考慮した生活の質(QOL)を低下させない最善の治療方法を選択していきます。
心臓血管センター
センター長 宮田 節也
心臓病での胸痛は、胸の痛み、胸が締めつけられる感じ、胸が詰まる感じ、胸の圧迫感、胸の不快感や違和感が起こります。また、胸のあたりだけでなく、みぞおち、奥歯、首、のど、左肩、左腕などに痛みを感じることもあります。30分以上続く場合には、心筋梗塞の可能性が高くまた、血管が裂ける大動脈解離の事があり、緊急で医療機関を受診する必要があります。
動悸、脈が飛ぶ、喉がつまる感じがするまた、突然脈が速くなる、脈が遅くなりめまいや、ふらつきを感じるといった症状がある場合、緊急を要する不整脈や脳梗塞を起こしやすい不整脈の場合がありますので、医療機関をなるべく早く受診してください
これらの症状は、心臓や血管の病気で生じることがあります。特に、心不全の場合は、検査入院が必要な場合があります。
高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、肥満の生活習慣病や、喫煙、習慣的な飲酒、ストレス、運動不足は、動脈硬化を進めて心臓病のリスクを上昇させます。こうした危険因子が複数ある場合には、血管や心臓の状態を定期的に調べることをお勧めします。