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温熱療法(ハイパーサーミア)

温熱療法(ハイパーサーミア)

温熱療法を併用したがん治療

当院では、がん治療による副作用の苦痛を減らし、治療効果を高める工夫を取り入れた抗がん剤治療を行っています。

ステージ4のがんであっても、劇的に小さくなることもあり、その可能性を高くすることはできます。

そのために、標準的な治療に加え、温熱療法(ハイパーサーミア)を取り入れています。

例えば、ハイパーサーミアを加えることにより、抗がん剤の効果を増強することが期待できます。
この治療法を加えることにより、最大の治療効果が得られるようにしています。

当院では、最新のハイパーサーミアの治療装置を導入しています。

ハイパーサーミア 治療装置

ハイパーサーミア 治療装置


抗がん剤治療や放射線治療にハイパーサーミアを併用することで、よりがんを制御することや小さくすることが期待できます。

がん細胞は正常細胞に比べて温まりやすい上、熱に弱いため、熱を加えると、正常細胞に比べて1度から2度ほど高くなり、がん細胞だけが死滅して正常細胞は生き残ります。このほか、ハイパーサーミアの特長は以下の通りです。

  • 脳と眼以外の場所に施術が可能
  • 体の負担が少なく、外来での治療が可能
  • 抗がん剤や放射線治療との併用が可能
  • 保険適用
  • 免疫機能が高められ、食欲増進や体力回復、疼痛緩和に貢献
ハイパーサーミアの特長 ハイパーサーミアの特長02

副作用

温熱療法を受けて逆効果になること、例えば、がんが増えてしまうといったことはありません。

施術中は長時間、結構、暑い中にじっとしていなければならないため、暑いサウナの中でじっとしているような感じです。そのため、多少、体力は消耗します。

以下、その他の副作用ですが、発生頻度は低いです。

熱傷(火傷)

まれに、治療部位の皮膚に熱傷(火傷)ができたり、皮下脂肪が硬くなったりすることがあります。

熱中症

患部だけでなく体全体の温度が上がることで大量の汗をかき、熱中症を誘発することがあります。

倦怠感

温度を上げる治療のため、微熱の後の気だるさや筋肉のこわばりが出ることがあります。

当院の特長

当院はハイパーサーミアだけの治療を行なっていません。

最大限の治療効果を出すために、どのような抗がん剤をどれだけの量を用いるかということが大事になるからです。

当院では最大限の治療効果を引き出すため、適切な抗がん剤治療をしつつ、必要に応じてハイパーサーミアや高圧酸素療法を併用した治療を行っています。

高圧酸素療法 治療装置

高圧酸素療法 治療装置

温熱療法だけではなく抗がん剤治療も合わせて判断を任せていただければと考えています。

1回の治療(加温時間)は45分間です。注射の抗がん剤の投与日に行います。抗がん剤の前日、もしくは翌日になることもあります。

費用は2ヶ月の治療で合計金額が約9万円、自己負担が3割なら2万7,000円です。

ハイパーサーミアを実施している当院の「がん化学療法センター」での治療を希望される場合、原則として腫瘍内科の外来を受診していただきます。

現在、診察・治療を受けられているかかりつけの医師へ当院 腫瘍内科の外来受診を希望することをお伝えし、了解を得てください。その上で、紹介状(診療情報提供書)、レントゲンやCT、MRIのデータ(CD-R)、検査データなどの資料を準備していただきます。

当院で診察をさせていただき、治療をお引き受けできると判断させていただいた上で、当院での治療をさせていただければと思います。

当院へお越しいただいた際の初回の診察は、腫瘍内科の加藤 隆佑 医師が担当させていただきます。そして、その後は、加藤 隆佑 医師をはじめとするチーム制で診療をしていくことになります。

お問い合わせ

011-712-0920

(地域医療支援センター直通)

011-712-1145

(地域医療支援センター直通)

FAXでのお問い合わせは
返信にお時間がかかる場合がございます。

月曜日~金曜日 9:00~17:00
※土日、祝日および12月29日~1月3日は除く。
時間外のお申込みにつきましては、翌日(休日の場合は休日明け)の受付となりますのでご了承下さい。

当日持参していただくもの

  • かかりつけ医からの紹介状(診療情報提供書)※事前に送付いただいている場合は不要です。
  • 本人確認できるもの(保険証)
  • レントゲンやCT、MRIのデータ(CD‐R)検査データなどの資料※事前に送付いただいている場合は不要です。

よくあるご質問

  • どのようながんを治療していますか?

    胃がん、膵臓がん、食道がん、大腸がん、胆嚢がんに代表される消化器がん、肺がん、乳がん、頭頸部がん、子宮がん、卵巣がんを治療しています。

    血液がん(白血病やリンパ腫)、腎臓がん、透析患者さんには対応していません。

  • 保険診療による治療ですか?

    保険診療です。ハイパーサーミアや高圧酸素療法を抗がん剤や放射線治療と併用して行うことは認可されています。 漢方に関しても保険診療となるものを中心に使用しています。ただし、必要に応じ、保険診療外の漢方を提案させていただくことがあります。

  • ハイパーサーミアや高圧酸素療法だけの治療は受けられますか?

    申し訳ありませんが、当院ではハイパーサーミアや高圧酸素療法だけの治療は行っていません。

    最大限の治療効果を出すため、どのような抗がん剤をどれだけの量用いるかということもとても重要になるからです。

    当院では、最大限の治療効果を引き出すために、適切な抗がん剤治療をしつつ、必要に応じて、ハイパーサーミアや高圧酸素療法を併用しています。

    従って、温熱療法だけではなく、抗がん剤治療も合わせて、判断を任せていただければと考えています。

    ハイパーサミアの詳細はこちら
  • 標準治療をすべてやりきってしまった場合でも治療は受けられますか?

    これまでの治療内容と全身状態を診察させていただいた上で判断いたします。

    例えば、散歩をするくらいの力があって、食事もしっかり食べられるのであれば、治療ができる見込みはあります。

  • 緩和ケアも同時に受けられますか?

    緩和ケアに習熟した医師が、抗がん剤治療にあたっておりますので、安心して緩和ケアも受けられます。

    当院には、緩和ケアチームもあり、経験豊かな看護師、理学療法士によるサポートも受けられます。

    ただ、緩和ケアだけのお引き受けは、現在、難しい状況となっております。その点につきお力添えできず申し訳ありません。

  • 腹水が多量になっても治療は受けられますか?

    腹水による症状をコントロールするのに、KM―CARTという治療法が有効です。 KM―CARTによる腹水治療を受けつつ、ハイパーサーミアを併用した抗がん剤治療を受けることができます。

    KM-CARTの詳細はこちら
  • 土日の時間外に体調が悪くなった時も診療を受けられますか?

    時間外の対応につきましても、当院の救急外来にご連絡をいただければ対応いたします。

  • 飲み薬の抗がん剤だけによる治療を受けている場合でもハイパーサーミアを受けられますか?

    申し訳ありませんが、当院では注射の抗がん剤を併用している場合に限って、ハイパーサーミアを併用した治療を行なっています。

  • 漢方だけによる治療もしていますか?

    抗がん剤を併用できない場合は、漢方だけによる治療も意義がある治療です。

    ただ、現在は、マンパワーの関係で漢方だけによる治療をお引き受けすることが難しい状況です。その点につきお力添えできず申し訳ありません。

    抗がん剤を併用した漢方治療は、積極的にしています。

  • 当院での治療を希望されるときには、どうしたら良いですか?

    ハイパーサーミアを実施している当院の「がん化学療法センター」での治療を希望される場合、原則として腫瘍内科の外来を受診していただきます。

    現在、診察・治療を受けられているかかりつけの医師へ当院 腫瘍内科の外来受診を希望することをお伝えし、了解を得てください。その上で、紹介状(診療情報提供書)、レントゲンやCT、MRIのデータ(CD-R)、検査データなどの資料を準備していただきます。

    当院で診察をさせていただき、治療をお引き受けできると判断させていただいた上で、当院での治療をさせていただければと思います。

    当院へお越しいただいた際の初回の診察は、腫瘍内科の加藤 隆佑 医師が担当させていただきます。そして、その後は、加藤 隆佑 医師をはじめとするチーム制で診療をしていくことになります。

  • 担当医は替わりませんか?

    チームで治療方針を決定し、チーム制で治療を行っています。治療方針の説明は原則、同じ医師が行うようにしています。