婦人科・vNOTESセンター
診療科について
良性疾患でも日常生活に支障があるときは、患者さんの生活スタイルに合わせてお薬による治療や手術といった臨機応変な対応が必要です。ご希望をお伺いしながら、ベストな治療を提案させていただきます。良性疾患の手術は、多くの場合、お腹に傷がつかない手術(vNOTES[ブイノーツ]:経膣的内視鏡術)で対応可能です。詳しくは「お腹に傷がつかない手術(vNOTES)」をご覧ください。
当科では、手術前のご来院は1回のみとする「ワンストップ外来(詳しくは下記をご覧ください)」を積極的に行っております。
他院から診療情報提供書をお持ちで当院で手術する目的でご紹介となった患者さんは、ご受診される当日に手術前の検査をすべて行い、手術日を決定します。お仕事やご家庭の事情でお忙しい方におすすめです。
手術が必要となった場合には、腹腔鏡手術のスペシャリストである腹腔鏡技術認定医、悪性腫瘍の場合はがんの専門医である婦人科腫瘍専門医が責任もってご対応いたします。
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HPVワクチンの夜間外来を開始します
子宮頸がんの約9割はヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因となっており、HPVに対するワクチン接種と定期的な子宮頸がん検診が子宮頸がんの予防のために重要です。
昨年秋に接種希望者の急増による需要にワクチンの供給が追い付かなくなったことから、キャッチアップ接種対象者、または2025年度に定期接種の対象から外れる方(2008年度生まれの女性)で2025年3月31日までに最低1回の接種を受けている方に限り、公費助成が2026年3月末まで延長されることが国の審議会で決まりました。
3月には接種希望者が大幅に増加することが見込まれるため、当院では、下記日程の17時~19時の夜間の時間帯でもHPVワクチンの接種を行います。事前予約制となっておりますので、ご希望の方は、病院代表 電話番号 011-712-1131 まで「HPVワクチン キャッチアップ接種 夜間外来を希望します」とお電話でお伝えいただき、希望する日時の前日までにお申し込みください。もちろん、夜間外来ではなく、日中の時間帯に当院婦人科で接種を行うこともできます。
キャッチアップ接種対象者の他、定期接種の対象者の方も夜間外来をご利用いただけます。ぜひ、学校や習い事帰り、お仕事帰りにご利用ください。
HPVワクチン夜間外来 開設日
3/3(月) 3/6(木) 3/7(金)
3/10(月) 3/13(木) 3/14(金)
3/17(月)
3/24(月) 3/27(木) 3/28(金)
夜間外来 時間帯 : 17~19時
HPVワクチンの公費助成:2024年度の対象年齢
キャッチアップ接種対象者
17歳~27歳(1997年4月2日~2008年4月1日生まれ)で過去にHPVワクチンの合計3回の接種を完了していない方
定期接種対象者
小学校6年生~高校1年生(2008年4月2日~2013年4月1日生まれ)
ワンストップ外来とは?
ワンストップ外来受診から手術までの流れ
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現在、通院されている医療機関に当院宛ての紹介状(診療情報提供書)を作成いただけますよう、お願いいたします。
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通院されている医療機関から当院の地域医療支援センター(TEL 011-712-0920)までご連絡いただき、当院での外来受診日を調整させていただきます。
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当院の婦人科外来を受診し、その日のうちに、内診・超音波検査・MRI・採血・レントゲン・心電図・呼吸機能検査を行います。
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手術予定日の前日にご入院いただき、入院2日目に手術を行います。入院3日目には、採血と診察をさせていただきます。
お腹に傷がつかない手術(vNOTES:経腟的内視鏡手術)の場合は、最短で手術翌日(入院期間3日間)に退院していただくことができます。
ワンストップ外来の対象疾患
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- 良性卵巣腫瘍
- 子宮全摘もしくは子宮筋腫核出
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組織学的に診断のついている子宮頸部異形成
※ MRI、術前検査等で大きな問題ないことを前提としており、術前検査で大きな異常が見つかったり、偶発的に癌が見つかったりした場合、受診日から手術日までの期間が3ヶ月以上空く場合などは1回の受診のみでは手術を受けられない可能性があることはご了承下さい。
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通院されている医療機関からのご連絡は地域医療支援センターまで
直通TEL 011-712-0920
直通FAX 011-712-1145
(地域医療支援センター直通)
平日 9:00~17:00
※土日、祝日、年末年始(12/29~1/3)は除く。
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当院の治療について
婦人科での主な対象疾患
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子宮筋腫・卵巣腫瘍・子宮内膜症・子宮腺筋症といった良性疾患
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卵巣がん・子宮体がん・子宮頸がんといった婦人科がんの治療・セカンドオピニオン
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生理痛(月経痛)、月経前症候群(PMS)、月経不順などの月経トラブル
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更年期障害などホルモンの異常
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尿もれ、加齢によって骨盤の筋肉が弱って起こる子宮脱などの骨盤臓器脱
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性感染症の検査および治療
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HPV(ヒトパピローマウイルス感染症)ワクチンについて
当院では子宮頸がん予防のHPVワクチンの接種を実施しております。
対象者
- 定期接種 : 小学6年生~高校1年生の女性
- キャッチアップ接種 : 17歳~27歳 (1997年4月2日~2008年4月1日生まれ)の女性
料金 : 無料
キャッチアップ接種の公費助成の延長が決定しました!
定期接種の積極的勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方へのHPVワクチンの「キャッチアップ接種」は、当初2025年3月末で終了の予定でした。
しかし、接種需要の大幅な増加に伴う状況等を踏まえ、「2025年3月31日までに1回以上接種している方については、2026年3月31日までの1年間は公費で(=自己負担なく)3回接種を完了できる」という経過措置が取られることが最終決定されました。
キャッチアップ接種の対象は、平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方で、予約なしの当日接種も可能です。ぜひ2025年3月末までに1回目の接種をすることをおすすめします。
ヒトパピローマウイルス(HPV)について
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。
特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。上記の対象の方は公費で接種を受けることができます。
※なお、定期・キャッチアップ接種対象外の方でも以下の料金で接種いただけます。
- 9価HPVワクチン 33,000円(税込)
経膣的内視鏡手術「v-NOTES」に関する記事が北海道新聞で掲載されました
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北海道新聞(2024年12月4日(水)/朝刊 くらし面)の記事にて、当院 婦人科 医長 西村 真唯 医師の経膣的内視鏡手術「v-NOTES」に関する記事が北海道新聞で掲載されました!
掲載された記事はこちらをクリックするとご覧になれます。
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医師紹介
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医長
西村真唯
にしむらまい
出身大学 愛媛大学卒業
専門分野 婦人科がん治療、低侵襲手術、遺伝性腫瘍
学会専門医・
認定医・日本産科婦人科学会 産婦人科専門医/指導医
・日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
・日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
・日本産科婦人科内視鏡学会 ロボット支援下手術技術認定医
・日本内視鏡外科学会 産科婦人科技術認定医
・日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医
・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
・ロボット支援鏡視下手術認定資格
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松本沙知子
まつもとさちこ
出身大学 秋田大学卒業
専門分野 婦人科一般、低侵襲手術
学会専門医・
認定医・日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
・日本産科婦人科内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
・ロボット支援鏡視下手術認定資格
診療時間
受付時間 | 8:15〜11:30 / 11:30〜16:30 |
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診療時間 | 9:00〜12:00 / 13:30〜17:00 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 西村 | 松本 | 西村 | - | 松本 | - |
午後 | - | 松本 | 西村 | - |
西村 |
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※●は完全予約制です。
【休診・代診情報】
休診:5/2(金)、5/12(月)、5/16(金)、5/19(月)、5/26(月)西村医師
休診:5/23(金)松本医師(代診:西村医師)
診療体制について
当科は国の「医師の働き方改革」に則った勤務体制で診療を行っておりますので、入院・外来とも複数主治医制を取っております。
入院、外来とも、医師の性別を含む特定の医師のみの診療の希望は承っておりません。
外来について
基本的に外来担当医表に記載の医師が診療を行いますが、当直明けの休暇や緊急対応などにより、外来担当医が変わることもあります(女性医師から男性医師の診察に変わることもあります)。
入院について
基本的に外来主治医が入院後も担当し、方針を決定しますが、日々の回診や緊急時の処置などは当科の医師全員で協力して行います。
手術に関しても、基本的には外来主治医が執刀しますが、曜日や勤務の都合等により、他の医師が執刀することもあります(事前に外来でその旨は説明いたします。また執刀医が変更になる場合、入院後にご挨拶に伺います)。